
5月23日に、にじさんじを運営するANYCOLORが二次創作ガイドラインの改定を発表しました。
にじさんじの二次創作ガイドライン改定の主な変更点
ANYCOLORは、2025年5月23日に「ANYCOLOR二次創作ガイドライン」を改定し、以下の3つの主要な変更点を発表しました。
他社の権利者が定めるガイドラインやルールが存在する場合、それに従う
他社の権利者が定めるガイドラインやルールが存在する場合、それに従う必要があることが明確に記載されました。
これにより、にじさんじのコンテンツを利用する際、他者の著作権や指針を尊重することが一層強調されています。
「切り抜き動画」の制作および投稿が登録制
具体的には、切り抜き動画を投稿する前に「【にじさんじ】切り抜きチャンネル登録用フォーム」への登録が必須となり、登録情報は問題発生時の連絡先や削除依頼の窓口として使用されます。
また、動画概要欄に元配信やアーカイブのURLを記載することが求められるなど、透明性とトレーサビリティが強化されています。
切り抜き動画に関するルールの詳細な規定
最後に、切り抜き動画に関するルールがより詳細に定められました。
従来からあった誤情報やライバーの名誉毀損を防ぐ規定に加えて、新たにサムネイルでの刺激的な表現の禁止や、削除依頼への迅速な対応義務が追加されています。
これにより、不適切な切り抜き動画によるトラブルを防ぐための枠組みが整備されました。
なお、ANYCOLORのガイドラインとは別に、ライバー個人が独自のルールを設けている場合がある点も注意が必要です。
にじさんじの二次創作ガイドライン改定の狙いは?
切り抜き動画の登録制導入やルールの明確化は、不適切な二次創作によるトラブルを防ぎ、ライバーやブランドイメージを守ることを目的としていると考えられます。
にじさんじは多数のライバーを抱える大規模なVTuber事務所であり、切り抜き動画が誤解を招く形で拡散されたり、ライバーの名誉を傷つける内容が広まるリスクが高いです。
登録制にすることで投稿者を特定しやすくし、問題発生時に迅速に対応できる体制を整える意図があると思われます。
また、他社の権利者によるガイドライン遵守を明記した点は、にじさんじのコンテンツが第三者の著作物(例えばゲーム実況や歌ってみた動画)を含む場合が多いため、権利侵害のリスクを軽減するための措置と考えられます。
これにより、ファンだけでなくANYCOLOR自身も法的トラブルを回避しやすくなると予測されます。
にじさんじの二次創作ガイドライン改定に対するネットの反応
ネット上の反応はポジティブな意見とネガティブな意見に分かれています。
ポジティブな反応としては、ガイドラインの明確化や悪質な切り抜き動画への対策を歓迎する声が挙がっています。
ルールが詳細になったことで、誤解を招くような編集や刺激的なサムネイルが減少し、ライバーやファンコミュニティが保護されると評価する意見が見られます。
また、二次創作活動を行う際の基準がはっきりしたことで、安心して創作に取り組めるという声もあります。
一方、ネガティブな反応としては、登録制に対する懸念が目立ちます。
手続きが増えることで気軽に切り抜き動画を投稿するハードルが上がり、ファンの発信力やVTuberコンテンツへのアクセシビリティが低下するのではないかと心配する声があります。
また、登録制の運用が煩雑になる可能性や、クリエイターの自由度が制限されることを懸念する意見も見られました。
さらに、グローバルなファン層を持つにじさんじに対して、多言語対応(例えば中国語版)のガイドライン提供を求める声も一部で上がっています。

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